2016年5月30日月曜日

立ち仕事から学べたこと

つい最近まで、研修にいっていました。
研修は理系には全くなれない立ち仕事でした。

正直なところ、高校の頃には文科系部活、大学でも接客業など立ち仕事をしたことのない自分にとっては、地獄のような毎日でした。

始めはまずどのような作業をするかを学ぶだけで、たいしたことはしていませんでした。
しかし、それでも、疲労に蝕まれていました。

立っているだけなのに足が疲れてくる。
休憩は満足になく、休もうにも時間が短すぎて休みきれない。

この頃は帰宅するとシャワーを浴びベッドに直行するような生活でした。
趣味にあてる時間もなにもなく、ただ起きて働くような毎日でした。

しかしというか何というか、体はしっかり慣れてくれ、立ち続けることが苦にならなくなりました。
そんな修行に慣れても、今度は単純作業が加わりました。

決められた作業を数百回、繰り返すだけのただただ暇な作業。
しかし、ミスは許されない。
体力は容赦なく奪われる。
けれど、休憩は周囲に迷惑をかける。

毎日毎日同じことを繰り返すだけのコピーアンドペーストな日々に、頭がおかしくなりそうでした。

暇な時間は多くとも、体が疲れているので何もする気が起きない。
同じ作業でも失敗は許されないため、単純作業に全力を費やさなければならない。
別のことをする気力も体力も余力もなく、八方塞がりな毎日でした。
研修期間中、研修でこんなことをする意味が分からない、と愚痴ばかりでした。


しかし終わった今、振り返ると悪いことばかりではありませんでした。
むしろ、得るものも多くありました。

例えば、慣れない立ち作業。
おかげで体力がつきました。
また、座っているより立っているほうがカロリーは消費するかと思われます。
そのためか、体重が減りました。
電車で立ち続けることが苦ではなくなりました。

例えば、疲労し続ける毎日。
毎日肉体作業で、かなり疲れていました。
そのため、自分にとって必ずしも必要でないことが、大きく省られました。
ぼんやりとテレビを見ている時間や、ベッドに転がる時間。
これらの無駄な時間が、趣味などもっと楽しめることに費やされるようになりました。

例えば、繰り返し作業。
繰り返し作業中、他のことを考えていては作業に遅延、ミスが生じてしまいます。
そんな中、"一体何ならできるか"を考えました。
考えることができないのなら、意識ならできる!と思い立ちました。
背筋を伸ばすこと、これを意識するようにしました。
これを2ヶ月程度行った結果、普段から背筋を伸ばす習慣がつきました。


そんなこといつでもできるじゃん!と思われるかもしれません。
しかし、いつでもできるという緩さから、いつもしていませんでした。
おかげで通勤が辛くなくなり、自分の中の大切なことに気づき、また背筋を普段から伸ばすようになりました。
ただそれ以上に、嫌な仕事でも何か役に立つのではないかと考えながら動く大切さを、学べたように思えました。

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