2016年5月6日金曜日

原尻の滝から大分駅へ向かったときの話

みなさん、ゴールデンウィーク満喫してますか?

自分は大分に行ってきました。

どうだっかというと、期待とは裏腹に、地獄を見せられました

大分といえば別府や湯布院など、温泉が有名なところです。
しかし今はゴールデンウィーク、有名どころに向かっては人が多いだろう、と考え少しずれた観光スポットに行くことにしました。
そこで目についたのが、深耶馬溪と原尻の滝です。

この二つを一日で回るには電車やバスではどうしても間に合いません。
そこで車を借り、まず深耶馬溪(大分駅から西側)に行き、原尻の滝(大分駅の南側)をまわって大分駅に帰るルートを画策しました。

原尻の滝を十分に堪能し、いざ大分駅に帰ろうと車を向かわせたときでした。

「国道442号線が通れないので、迂回ルートを探索します」
カーナビが言ったのです。

先日の熊本地震で、国道442号線が崩壊してしまい通れないのだろう、と深く考えずカーナビのルートを信じて変更されたルートの通り進みました。
下図のような、県道41号線を通るルートです。


これが全ての間違いでした。
県道41号線は、車1台がやっと通れるような、山道だったのです!

自分が田舎の山道を熟知していなかったこともあるのかもしれませんが、これには正直度肝を抜かれました。
まず、その"地獄の道"の前に、看板がありました。

「この先車幅1.3m! 大型車通行不可!」

今まで普通の町で暮らしてきた自分は、"途中に細い道があるのだろう"という甘い認識をしていました。
普通、デパートの入り口にあるような、"これより先、車高1.5m以上の車進入禁止!"と同じように、ほんの一部の天井が1.5m以上ないため、進入禁止にしている、というようなものですよね。

結果、45分程、車幅1.3mの山道を走らされました。


画像がgoogleストリートの画面で申し訳ありません。

正直、あまりの恐怖で写真を撮る余裕すらありませんでした。

山道はあまり整理されておらず、小枝は落ちてるわ壁の土が落ちているわで非常に悪路です。
また、画像のように少しでも操作を誤ったら車をこするか崖から落ちるかの二択を迫られる、最悪の道でした。

走り始め、"この道はおかしい"と思いました。
車が走行するギリギリの幅だったためです。
もし対向車が来たなら、自分にはどうすることもできなかったでしょう。

しかし、こんな道がそう長くはずが続かない、と今までの経験則から無理して進み続けました。
途中には退避幅(対向車が通る間、待つことができるように道路幅が広くなっているところ)も少なく、ずっと対向車におびえて進み続けました。

そして10分ほど進んだころ、民家が見えました。
この時、"民家があるなら道が広くなる!!"と勝手に期待してしまいました。

大間違いでした。

民家があるもののその道は更に狭くなり、また直角に曲がらなければなりませんでした。
この光景を認識したとき、バックして戻ろうか、と考えましたが、車の方向を逆転するほどのスペースはなく、またUターンできるほど広いスペースがあるところに戻るには、かなりの距離をバックで戻らなければなりませんでした。
バックで狭い道を進み続ける選択は、自分にはできませんでした。

覚悟を決め、進み続けるしかありませんでした。

そして、更なる難関が待ち受けていました。
カーナビは「右に曲がれ」といいますが、角度の都合上、右に曲がることはできません。
下図のような状況です。


赤い四角:車の位置
赤矢印:進行方向
オレンジ矢印:進みたい方向

角度が急すぎて、また道幅も狭いので、曲がれないのです。
その事実に気づいたとき、レンタカー会社に連絡してクレームを言うべきか、本気で悩みました。

結局、車を道なりに進ませ、そしてバックでオレンジ矢印方向に進むことにしました。
道は上り坂、しかも左には崖、右には大量の草があり、人生最難関のバックでした。

今思い返すと、ここが最大の難所でした。
我ながら、よく頑張ったと思います。

そして行き止まりの看板を見つけつつその方向には進まないよう気をつけながら(その方向に進んでしまったらバックで戻らなければならないため)、細い悪路を進み続けました。

すると、少し開けた場所に出たのです!


地獄の道を抜けた!と安心したときに撮った一枚です。

この少し狭い程度の道に変わりました。
さらには、二車線の道路になったのです。
もうこれで安心だ、やっと終わった、そう思っていました。

残念なことに、まだ続きました。
また例の「この先車幅1.3m! 大型車通行不可!」の看板が現れたのです。

そしてまた地獄の道を走り続けました。

片や崖、少しでも道を踏み外したら終わり。
道中、何度も泣きそうになりました。
遭難、の二文字が頭の中で踊り続けていました。

対向車が来ていたら、本当に自分は危なかったと思います。

そのままカーナビの通り走り続け、ようやく抜け出すことができました。
整備された道に戻ったとき、道路の偉大さを知りました。

もう二度と、危ない道は走らない、と心に決めました。

もし緒方方面から大分駅に向かうとき、直線的に大分駅に向かっている場合は、気をつけてください!!
県道41号線を通っているなら、確実に危ないです!!

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