全体的な戦略、基礎能力試験と説明してきました。
そのため、次の試験である工学の基礎について説明します。
日程としては基礎能力試験と同じ日です。
基礎能力試験を午前中に行い、昼休憩を挟んで専門試験を午後いっぱい行います。
この専門試験は自分の受ける試験区分により、大きく異なります。
今回、自分は工学区分で受けたので、工学区分における対策について説明します。
別の区分の方は、過去問からどのような問題が出るかを把握し、勉強してください(投げ槍ですみません)。
工学区分は多くの理系学生が受けているのではないでしょうか。
工学区分は一口に工学と呼んでも分野が非常に幅広くなっています。
この試験の特徴は、大きく二つです。
・解答必須の"工学の基礎"を20問、選択科目を20問
数学、物理の問題がまず20問あります。
この部分は"工学の基礎"と呼ばれ、工学を選択する限りどのような分野の人でも解かなければなりません。
難易度はそこそこ難しいものとなっています。
しかし例年の傾向からすると、だんだん易しい問題になっているように思えます。
いずれにせよいえることは、ライバルより多くの点をとっておくべき、ということです。
点によって順位が決まり、その順位で採用されるか否かの判断材料の一つにもなりえるのですから、いい点を取っておくに越したことはありません。
そして後半の20問は、選択式です。
自分の専門分野の問題を解くことが出来ます。
ただし制限があり、解くことが可能な科目数は6科目です。
1科目あたり5問なので、30問中20問、解く形式となっています。
自分の専門分野が今年に限って異様に難しいということがあります。
その場合は無理に固執せず、簡単な別の分野で問題数を稼ぐ、という戦略が有効です。
よって事前に問題を読んでおき、自分に合いそうな6科目をあらかじめ把握しておく必要があります。
そしてその6科目を重点的に勉強する、という方針になります。
・専門的に学習していないと、問題文の意味さえ分からない難しさ
工学の基礎部分はおそらく高校生レベル+αです。
そのため初見でも問題文は理解できるでしょう。
しかし、後半の専門分野は別です。
専門外の試験は、本当に何を言っているのか分かりません。
日本語がおかしい、ということではもちろんありません。
知らない単語が多すぎて、何をしたいのか、すればよいのか検討もつかないのです。
そのため大学時代に学んだ知識をベースに、戦ってゆくのが基本となります。
~具体的な対策~
この専門試験(多肢選択式)は配点比率が3/15であるため、少し力を入れて勉強すべきです。
…では留まらないので、かなり力を入れて勉強してください。
この一次試験が合格した後の二次試験で、専門試験(記述式)があります。
この二次である専門試験(記述式)は以前書いたとおり、5/15と非常に高い配分となっています。
この一次と二次の専門試験はかぶるところが非常に多いです。
そのため専門試験の勉強だけで、8/15にも及ぶ非常に時間対効果の高い勉強となるのです。
よって、この専門試験はかなり力を入れて勉強してください。
とくに、二次の専門試験で受けるであろう科目については、より重点的に勉強してください。
後先を見据えて勉強することが、大切になります。
次に、専門試験(多肢選択式)の参考書や選択すべき科目など具体的な対策について書き綴ります。
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