2016年8月5日金曜日

公務員試験への準備part5(基礎能力試験への具体的な対策~知識分野~)

前回は、基礎能力試験の知能分野(国語、英語、数的処理)の対策を説明しました。

今回は、基礎能力試験の後半、知識分野の具体的な対策を説明します。

知識分野は、

・自然科学(数学、物理、化学、生物)
・人文科学(日本史、世界史、地理、文芸、思想)
・社会科学(政治、経済、時事)

の大きく三つの分野で構成されています。
また、それぞれの問題数は、

・自然科学:4問
・人文科学:4問
・社会科学:5問

となっています。

知識分野の難易度は、大学受験時のセンター試験より、数段難しい、といえます。


この知識分野について、確実に一つのことが言えます。

なるべく勉強しない

ということです。

知識分野は13問しかありません。
しかも、一つの分野につき配点は1点しかありません

自然科学では数学1問、物理1問、化学1問、生物1問。
人文科学では日本史1問、世界史1問、地理1問、文芸1問、思想1問。
社会科学も専門分野ではないので分かりませんが、詳しい時事問題も入り、分野は広くなっています。

これらのことから言えることは一つ。
基礎能力試験の中でも、

時間対効果が非常に低いのです

たとえば化学をマスターし、化学が出題されれば確実に点をとれるようにしたとします。
ですが、化学をマスターしたとしても、たったの1点にしかなりません
しかも、化学が出るとは限りません(年度によって、出題されない分野があることがある)。

そのため、この分野はなるべく勉強してはならないのです。


自分の場合、どう戦略を練ったのかを書きます。
自分は技術系(理系)です。

この知能分野を全て落とした場合、足切りにひっかかる可能性があります。
そのため、知能分野をまるで勉強しない、ということはできませんでした。

よって親和性の高い、自然科学を学びました。
中でも大学受験で勉強した、数学、物理、化学のみを勉強しました。
あまりにも範囲が広いため、新たな分野を増やすとゼロから知識を入れなければなりません。
たった一点のために、そのような時間を費やすのはもったいないと判断しました。

他は本当に全て捨てました

人文科学分野の問題を技術系の人が見ると分かります。
何を言っているのかさっぱり分からないのです。

加えて、範囲が非常に広いことが分かります。
例えば世界史です。
文章が書かれている選択肢のうち、正しい記述がなされている文章を選択する形式です。
文章を読むと、ヨーロッパの14世紀の出来事から18世紀の出来事の中で、正しい選択肢を選ぶことになります。
これは学び始めても到底追いつかない、と戦略的撤退をしました。

社会科学分野も同様です。
新しいことしか出ない、時事の勉強をしようかとも思いました。
ですが、この時事も結局は諦めました。
時事問題は文章が書かれている選択肢のうち、正しい記述がなされている文章を選択する形式です。
この選択肢を読むと分かるのですが、一つの時事について書かれているのではなく、選択肢ごとに違う時事について書かれています。
そのため、5つの時事について知らなければ正解できないのです。

以上の理由から、人文科学、社会科学は適当にマークして終了させました。
できもしない分野で、いたずらに時間をかけるほうがもったいないです
勉強時間としても、本番としてもです。

ですが、自然科学分野についてはきっちり勉強しました。

特に技術系であれば、自然科学分野に手をつけるべきです。
なぜなら、午後に行われる専門試験(多肢選択式)の「工学の基礎」で、数学、物理の問題が出題されるからです

数学、物理については専門試験(多肢選択式)の「工学の基礎」の勉強で十分カバーできるので、それと同じ参考書を利用しました。


化学については、センター試験の勉強が役に立ちます。
そのため、大学受験時の勉強をそのまま転用しました。


一応、"点数を稼ぎたいから時事問題もやる!"という人向けの参考書も書いておきます。


※当たり前ですが、公務員試験を受ける年度の「速攻の時事」を買ってください。

どの分野もできない!という人にはまだ時間対効果の高い時事問題に注力したほうがよいでしょう。
ただし、時事問題は大量にあるので、勉強した範囲が当たるかどうかは運次第であると同時、問題はかなり詳しく書かれています。
そのため、"当たった!"という感覚になることは珍しいといわざるを得ません。


基礎能力試験の後半、知能分野では、とにかく自分の得意分野だけをやるべきです。
そして、なるべく時間をかけないべきです。
本番でも、解けない分野は適当にマークし、数的処理など時間をかければ解ける問題に時間をまわす

これを必ず覚えてください。

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