2016年4月4日月曜日

wordとtex

一般的に、文書を作る際に利用されているのはword(microsoft word)かtexかと思います。
…そもそもtexが知られていないですよね。

texは論文を書く際に結構用いられています。
実際、論文を書く際のテンプレートでは、wordかtexであることが多いです。
このtexとはプログラムのように文書を作る、文書作成ツールです。

このtexが便利なところは、数式を打つときや、目次、図番号、式番号などの変更を自動的に行ってくれるところです。

例えばwordで数式を打つときには、「挿入」タブの「数式」を選んで(下図参照)、


自分が使用するであろう数式の形を選んで、


対応する場所に文字を打つ方式なので、結構面倒です。
加えて、論文を書いている最中に図を消したい!とか、式を入れたい!となったらすべての番号を変えなければなりません。
この作業ってかなり面倒ですよね。

その点、texならばルールに則って式を書くことで簡単に数式を表現できますし、また変更も簡単です。
図や式を消したり増やしたりしても、その番号を自動的に変更してくれます。

…これだけ聞くと素晴らしいツールに思えますが、もちろんデメリットもあります。

・texで文書を作成している途中に、文書がどのように表現されるのか見ることができない(pdf化するまで分からない)
・プログラムのミスが一か所でもあると、文書を作成できない
・融通が効かない(この部分に文字を例外的に入れたい!とかは難しい。加えて人のテンプレートを使った場合、どこを変更すれば良いか分からないことは日常茶飯事)

…これを聞くと使いたくなくなりますね。

自分はそれでもこのtexというツールを利用していました。
数式を多く使うので、wordでは非常に苦労するとのことで、texを勧められ、使うようになりました。
確かに、コマンドなどがサッパリわからない時にはエラーが出るたび頭を抱えましたが、今となっては非常に便利なツールになっています。

もし図を多く挿入したり、数式を多く使うならば、texという職人感のあるこのツール、利用してみてはいかがでしょうか?

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