2016年4月9日土曜日

大学院に進むべきか

自分は理系の大学院に進みました。
大学院に進んでよかったか、と訊かれると答えはYESです。
大学院に進むか、就職するかで悩んでいる人もいるかと思います。
ですので主観ではありますが、大学院に進むメリット・デメリットを書いておきます。

メリット

・自由な時間が手に入る
・自分の選んだ研究に携われる
・就職が有利

まず、自由な時間が手に入ります。
社会人になると平日は必ず出社しなければならず、通勤時間も含めれば自由な時間は5時間ほどかと思います。
また食事や風呂の時間を含めれば、もっと短くなるのではないでしょうか。
その点、大学院での研究で着実に成果を残せばどの時間に研究をやろうとも問題ない(研究室によります。コアタイムがあったり、研究内容によってはこの限りではありません)ので、自分に合った時間を過ごせます。
また同様の理由から連続した休みや平日の休みもとりやすい(これも研究室によります)ので、空いている時期に旅行に行きやすいです。

次に自分の選んだ研究に携われます。
社会人で研究に携わろうとも人員や予算の都合上、自分の希望が叶わないことは多々あります。
その点、研究室にやりたい研究があり、意志をきちんと表明すればその研究に携われます(これもまた研究室によります)。
やりたいことが高い確率でできる、ということもメリットかと思います。

最後に、最も大きなメリット、就職に有利なことです。
学科によるかと思いますが、企業によっては院生しか取らないところもあります。院生の方が多く採用されることも多々あります。
この理由は院生の方が専門性が身についている、研究のやり方を理解しているからだそうです。
研究室では学部4年と修士2年が就職活動をしますが、毎年、院生が内定をもらえ、かつ名のしれた企業に入る割合が高い傾向がありました。

大きなメリットは以上のことかと思います。
次にデメリットです。

デメリット

・お金がかかる
・研究室によってはカンヅメ状態に
・学会発表、論文提出前は昼夜休日関係なく忙しい


一つ目、大学院に入れば当然のようにお金がかかります。
私立大学院であれば年間100万ほどかかるかと思います。
また出身大学と入学する大学院が異なれば、入学金も必要になります。
大学院に入らなければ学部4年で就職するかと思われるので、稼ぐお金が2年分入らない、と考えると大きな差かもしれません。

二つ目、研究室によってはカンヅメ状態になります。
化学科の進んだ友人の話では、朝9時〜夜9時まで研究室にいることがデフォルトだったそうです。
このように時間に関することは研究室に大きく依存するので、研究室の雰囲気は事前に確認したほうが確実によいです。

三つ目、学会発表や論文提出前は非常に忙しいです。
学生の書いた論文なり発表資料は教授から見ると"なっていない"ことはザラです。
また見直せば見直しただけ、ミスが見つかることもあります。
グラフの見やすさ向上のためデータを取り直さなければならないこともあります。
教授の求めるレベルに辿り着くため、このような訂正などを繰り返していると、かなり多くの時間がかかります。
発表前にはなぜかやることが積みあがり、終電で帰ることも多くなります。

しかしこのようなことが毎日続くことはありません。
忙しくなるのは学会に出ようとしたときか、学会誌に出そうとしたときです。
忙しさに波があると考えてください。

メリット・デメリットはこれだけに留まりません。
どういった生活を送りたいか、支えてもらっているであろう両親の家計を気にしつつ、どの道に進むのかを考えてみてください。

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