2016年6月28日火曜日

就職活動における成績

研究室の後輩から、内定が決まった連絡が最近よくきます。
今年(2016年度)は内定をだす時期(選考解禁時期)が六月になり(実際にはそれより前に出しているケースが多い)、今年も変わって大変だと思っていました。
例年と異なる、ということは前例がなく、何かと不都合が生じてしまいますので。

自分は就職活動ではあまりいい思い出はありません。
スタートしたばかりの頃、ほとんどの企業に受からなかったからです。
これで諦めたなら就職できず路頭に迷ってしまうので、何が駄目だったのかを洗い出し、改善していきました。
おかげで無事、後半には様々な企業に受かることができました。

ふと、就職活動について思いを馳せると、ショックだったことを思い出します。
それは、学業成績が就職活動にほとんど関係ないことです。

自分の学業成績は努力の甲斐あって、結構成績が良かったです。
ですので始めの頃はその点をアピールしたのですが、これがよくなかったのです。

成績証明書を提出させるわりに、ほとんど成績など見られていなかったのです。
TOEICなどと同じで、良ければ良いに越したことはないけれど、できていなくても問題ない領域だったのです。

学生の本分は勉強です。
しかし、就職活動で一番求められる力はコミュニケーション力です。

就職活動をした人たちが最も重要だと口を揃えて言いますし(自分も然り)、また経済産業省も社会人基礎力(職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力)として比重が置かれていることはやはりコミュニケーション能力です。

http://www.meti.go.jp/policy/kisoryoku/
 経済産業省、「社会人基礎力」より引用

自分の勝手な思いとしては、授業をさぼって遊びに行ってしまうような人より、きちんと授業を受けて知識を習得する人の方が良い、と思っていました。
仕事に置き換えて考えるなら、与えられた仕事を適当に行う日とよりも、きちんとこなす人の方が断然いいはずです。

しかし、現実はそんなことはありませんでした。

就職活動で重要なことは、面接でコミュニケーション能力が高く思われるか、それだけでした。

このことに気づいたとき、たった十五分の面接で一体何が分かるのか、と毒づいたものでした。
しかし不平不満を言っているだけでは現状は変わらないので、その"たった十五分の面接"でいかにコミュニケーション能力が高いように演技をするか、それだけを目標に頑張り続けました。

改善した結果、内々定が頂けるようになりました。
面接の最中だけでもコミュニケーション能力があるように見せかければよいのだな、と思ったものでした。


...まあ確かに、ほとんどの仕事は一人ではできないので、成績よりコミュニケーション力をとるのは当然だ、といわれればそうなのですが。

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