2016年7月17日日曜日

LINEの無料通話と元からある電話の違い

LINEの無料通話もスマホに元から備わっている電話も、同じ電話だよね?と訊かれました。

同じ通話という役割は果たすけれど、使用する回線が違うことを知らない人が多いようでした。
原理を知らなくても全く使用時に問題ないと思いますが、知っていたほうが"海外で使うべきはどちらか"とか"なぜ無料なのか"など納得がいくと思うので、違いを記します。


違いは利用している回線にあります。

LINEの無料通話やskypeの通話は、インターネット回線を利用しています。
ちなみに、IP電話ともいいます。

例えばLINEでは、画面下にある、図のボタンからできる通話のことです。


インターネット回線では、当然ながらデータを送受信できます。
そのデータで音声をリアルタイムに送受信することで、通話ができる状態になっています。

そのため通信状況が悪ければ通話はしづらくなります。
また、データ通信量を消費するので、少ないデータ通信量で契約している場合は注意が必要です。

海外でwifiが無料で提供されている場合、ネット回線を無料で利用できるということなので、料金が発生せず通話ができます。
これは非常に大きな強みであると思います。
ですが海外でのデータ通信は非常にお金がかかるので、wifiがない限り(海外のSIMやグローバルwifiを利用しない限り)利用しないことが最適です。

無料で利用できる(正確にはデータ通信量を消費しますが)ことが大きな強みですが、もちろんデメリットもあります。
通話に遅延があったり、雑音が大きいことがあげられます。


一方で、スマホに元から備わっている電話は、電話回線を利用しています。
これは固定電話や公衆電話などと同じです。
また、LINEアプリの"その他"→"Call"→"LINE電話"もここに入ります。

料金が加算されるのでいいことなどない、と思われるかもしれませんが、この通話にももちろんメリットがあります。

この通話では、自分と相手を繋ぐ回線を固定しています。
このため通話している間に自分が利用している回線を他の人が利用できないようになっています。
加えて回線を固定しているので、回線を通話専用に利用でき、遅延や雑音が少ないです。
以上の理由から、安定性が高いといえます。

ただし、海外で利用すると少し高い額の料金がかかります。
とはいえ、法外な額をかけられるわけではありません。
そのため海外で困った際には、データ通信はオフにして、電話をするという手段が最適です。


スマホの料金が高い今、他の出費をなるべく安くおさめようととりあえず無料のLINE電話をなにげなく利用している人も多いと思います。
それでも全く問題ないですが、回線の違いを知っておくと料金の差などに疑問をもったとき、理解が及ぶかと思います。
心の片隅に入れておいてもらえると嬉しいです。

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