2016年7月21日木曜日

礼儀って...?

新入社員には恒例である、マナーを身につける研修を受けました。
部署長への挨拶の仕方、報告・連絡・相談の行い方、自己紹介の仕方…などなど。
一挙一動、手先足先に至るまであらゆる指摘を受けました。

足の揃え方から手先を揃え意識を常に向けておくなど、非常に細かいところまで指摘を受けました。
例えば部署長への挨拶の授業では、扉はドアノブに両手を添えて閉める、ドアを音を立てずに閉めたならばその場で足や手先を揃え直立し、「失礼します」といって一礼、己の肩書き、名前を名乗る…などなど、一つの動作をとっても非常に多くの付加動作が必要になります。

この授業中に思っていたことは、これらの動作は本当に必要だろうか、ということです。

礼儀とは相手に不快に思われなければ十分ではないでしょうか。
不必要な動作が入ることで、時間の無駄になるのではないでしょうか。
礼儀作法が完璧でも、そこに心がこもっていなければ意味がないのではないでしょうか。

確かに相手に不快感を抱かせないため、ある程度のマナーは必要だと思います。
ただ、形式的な礼儀は必要でしょうか?

例えば、メールにある「お世話になっております。」の一文です。
これは本当にお世話になっているとは思っているでしょうか?
とりあえず書いておくものだとしか思えません。
毎回書く手間がある、無駄な文章だと思わざるを得ません。

他にも、飲み会で目上の方との乾杯では自分のグラスを相手のグラスより下から乾杯する習慣があります。
本当に、このようなことは必要でしょうか?
グラスを相手より上から乾杯してしまったからといって、それが相手を敬っていないことになるでしょうか?

後から後から"無駄な"礼儀が思い浮かんでしまいます。
"なんとなく"常識と化してしまった礼儀に、正直辟易してしまいました。

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