2016年7月25日月曜日

社会人からの一人暮らしで思ったこと

最近、引越しをしました。

学生時代も実家から通っており、一人暮らしは初めてです。

一人暮らしをするまでの経緯は、非常に単純です。

自分の時間がほとんど取れないからです。

実家から会社まではドアtoドア(家から会社までかかる時間)で一時間四十分ほどでした。
朝六時に起き、仕度をして家を出て、座れることなど夢のまた夢の満員電車に揺られることから一日が始まります。
そして就業時間になってもすぐに帰ることはできず、残業代に含まれない二十分ほど残業をし、電車に乗って帰ります。
そして家に着いたなら食事、風呂を済ませます。
すると、自由な時間は一時間もありません。

好きなこともできずに金を稼ぐためただ働く毎日。
このような日々に意味があるとは思えませんでした。

そのようなきっかけがあり、引越しを決意しました。
会社の補助は出ず大きな障壁として立ち塞がっていましたが、それでも引越しを敢行しました。

このときの自分は、非常に感情的でした。
一人暮らしに、夢を持ちすぎていたように感じます。

満員電車から解放されたいとか。
もっと自分の時間を使いたいとか。
親に頼らず自力で生きてゆきたいとか。

その通りだけれど、もっと他に大切なことがあると気づけませんでした。
落ち着いて考えれば、簡単に気づけたはずなのに。

今後のために貯金ができるとか。
バランスの良い食事がとれるとか。
面倒な飲み会も、実家を理由に帰ることができるとか。

家族に関しては、より深い後悔があります。

仕事に疲れている父親を、もっといたわるべきだった。
毎日家事に追われる母親を、もっと手伝うべきだった。
老い先短い祖父母と、もっと交流をもつべきだった。

無くしてからでなければ気づけないことに気づけたことは非常に幸運でした。
この感覚を忘れずに生きると思います。

ですが、もっと自らのゴールを考えて行動すればよかったと後悔しました。
勤務地をもっと重視し、確実に補助が出るようなところにするか、いっそのこと実家に近いところにすべきだったとか。
自らの性格からして転職する可能性が高いのだから、平均年収は気にせず、新人時代の給与と福利厚生がきっちりしているところにすればよかったとか。

就職活動から後悔しました。

中途半端が一番よくないと気づいたときでした。


本当に大事なことを大事にするため、明確にゴールを設定し、同時に焦らず、冷静な心で判断をすると決めました。
時が急いても、きちんと自らの頭で判断する大切さを、身をもって知りました。

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